▼魚道ブロック

 往還

魚道機能を備えた護床ブロック
 魚道ブロック「往還」は、平成3年より実施されている「魚ののぼりやすい川づくり推進モデル事業」を背景に、(財)リバーフロント整備センター(現 リバーフロント研究所)内に設置されている「魚道ブロック研究会」によって共同研究・開発された製品です。往還は魚道機能と護床ブロックとしての機能をあわせ持った製品です。



 ≪特長≫

  • 形状はアイスハーバー型(部分越流型)を基本としています。アイスハーバー型の特長は、非越流壁と越流壁の2つの高さの異なる隔壁を有していることです。非越流壁背面に魚がいつでも休息できる静穏域を作ります。
  • 魚の遡上を円滑にするために越流部を流線形とし、越流部背面での流れの剥離現象を防止します。
  • 護床(根固)ブロックの機能を有しています。
  • ブロックは相互に連結でき、安定性に優れています。
  • 施工は容易です。
  • 景観を考慮した擬岩石模様の往還 III 型もあります。






魚はどうして川を上るの?

アユ(遊泳魚) ヨシノボリ(底生魚) モクズガニ(甲殻類)
北海道西部以南に分布。秋に川で産卵、孵化後稚魚は海に下り春に再び遡上します。 日本全国に分布。春~夏にかけて産卵し、孵化後稚魚は海に下り、夏~秋にかけて遡上します。 日本全国に分布。秋に産卵のため海に下り、約半年後に再び遡上します。

 「往還は魚の生活道路」

 河川に生息する魚は、餌をとったり産卵をしたりするため淵や瀬など川のいろいろな場所を生息域にしています。川を上ったり、下ったり本流と支流の間を自由に動き回っています。そこに堰のような行き来を遮る施設があると魚は移動できなくなり、やがては餌場や産卵場を失い絶滅の危機に瀕します。魚道は、こうした魚が行き来できない場所に設けた魚の通り道のことを言います。
アイスハーバー型魚道

 「魚が堰を上れます」

 魚道ブロック「往還」は、(財)リバーフロント整備センター(現 リバーフロント研究所)内に設置されている「魚道ブロック研究会」によって共同研究・開発された製品で、護床ブロックに魚道機能を持たそうというアイデアから生まれました。
 往還は、近代的魚道といわれるアイスハーバー型魚道に属し、越流壁と非越流壁という2つの高さが異なる隔壁を有しています。魚は休息できる静穏域で休みながら堰を上っていくことができます。
 魚に優しい生態系の保全に配慮したブロックです。
往還 I 型



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